神前幕とお寺・神社の違いとは

田中美染株式会社では、神社幕や寺社幕といった神前幕も多数手がけております。

「神前幕」とはお寺や神社で神事を行う際に境界として「神聖な区域」を示すための幕のことを指すもの。大きな横長の一枚布に伝統的な紋などを染め、中央を「揚巻房」という留め具でまくり上げて固定します。のれんとは異なり切り込みがないため、参拝者の前髪を乱さないようにとの配慮からきているよう。みなさんもきっとお参りのときに見たことがあるはずですよね。

ここで改めて、あなたは「お寺」と「神社」の違いって知っていますか?

とっても簡単にいうと、お寺は仏教、神社は神道と異なる宗教の施設。見た目で判別するなら仏像やお墓があればお寺で、鳥居があれば神社だとわかります。

では、仏教と神道はそれぞれどのような宗教なのでしょうか。まず仏教は、中国やインドといった外国から日本に伝わってきたとされる外来のものです。ブッダ(如来)と呼ばれる仏を神様としていますね。
いっぽうの神道は日本を起源とする宗教のこと。非常に多くの神様を信仰するのが特徴的で、山・森・石・樹木といった自然に加え、特定の人物なども対象です。「この世のあらゆるものに神が宿る」との考えを持ち、「八百万(とてもたくさん、無限)の神々」なんて言葉さえあるほど。
仏教と神道、どちらも日本人にとってはなじみ深いものです。ほとんどの方がお寺と神社に区別なくお祈りしていますよね。毎年お正月には神社に参拝し、葬儀は仏教式でお寺へ…。ふたつの宗教を違和感持たずに受け入れているのは日本文化の不思議な点ともいえるでしょう。

 

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