銭湯ののれんには、ほっこり癒される

だんだん肌寒さが増してくると、恋しくなるのが温かいお風呂…。なかでも「銭湯」には、心もカラダもリフレッシュさせてくれるような不思議な癒やし効果がありますよね。そんな銭湯に欠かせないものといえば「のれん」です。

のれんのはじまりは江戸時代にさかのぼり、商売をする人が屋号を染め上げ看板代わりに使ったことからだそう。日本人にとって銭湯は人々の社交場でもありましたから、自社名を刻んだのれんの宣伝効果も絶大でした。

実はこののれん、地域によって形が違うのはご存知でしたか?

「大阪型」は横210センチ、縦125センチの大きめサイズ。長く垂れ下がったタイプなのが特徴です。これは夏に蒸し暑い大阪で、日除けや目隠しカーテンとしての役割も果たせるように、と広がったものなのだとか。

また「北海道型」は、大阪型の半分の大きさで少しだけ小ぶりなサイズ。

「京都型」は「男湯」「女湯」に分かれた真ん中に切れ目があるものを指します。

そして「東京型」は丈がもっとも短く、横に長い形。「手でさっと跳ね上げてお風呂に入る」という江戸っ子特有の粋な動作を生かせるからと生まれたのだそうです。

形や大きさだけをとっても、地域性や気候、住民の生活になじむように変えられているのが面白いですよね。

今では少しずつその姿を消しつつある銭湯ですが、今晩はちょっと温まりにお近くの銭湯へ訪れてみてはいかがでしょうか。その際にはぜひのれんにも注目してくださいね。

そして銭湯を営む経営者のみなさま、顔ともいえる「のれん」をお考えのときは私たち「田中美染株式会社」へご相談くださいませ!